大阪・関西万博の開催に合わせて兵庫県で展開される「ひょうごフィールドパビリオン」。このうち神戸エリアでは、40を超えるプログラムが用意されており、神戸の多彩な魅力を再発見することができます。
そんな「こうべフィールドパビリオン」の公認レポーターに、神戸を中心に活躍するインスタグラマー・ウラリエが就任。今回は、すべての作品をさわることができ、目が見えない人もアートを楽しめる神戸・六甲山発の美術館を訪問しました。その模様をレポートします!

今回訪れたのは、「六甲山の上美術館さわるみゅーじあむ」。最近では、写真撮影OKという美術館も増えましたが、美術館といえば「静かに鑑賞し、美術品にさわるなんてもってのほか」。そんなイメージを覆すように、小さなお子さんから大人まで、誰でも展示されている美術品すべてに触れて感じることができるのが、この美術館です。
大手鉄鋼メーカーの保養所だった建物を、矢野茂樹さんと貴美子夫妻さんが購入し、13年前にミュージアムとしてオープンしました。「健常者とか障がい者とか関係なく、子どもから大人まで、どんな人にも本物の美術作品を感じてほしいという思いでつくったので、すべての作品をさわることができます」と話す矢野さんご夫妻。
館内には石彫、宝石彫刻、絵画、陶器など、さまざまな時代や国の美術品が常時約60点展示されています。入口に行くまでにもすでに作品が並んでいて、ウラリエさんもさっそく作品をなでて、触って、美術館を満喫です。


館長の矢野茂樹さんは、百貨店勤務で宝飾品を扱う仕事をしながら、「もっといろんな人が自由に感じられる美術館があったらいいのに」とアイデアを20年にわたって温め続けていたそう。その構想が、このミュージアムで実現に至ります。
置いている多くの作品は、国立博物館に並ぶような貴重なものばかり。メインホールでは彫刻作品を中心に、触りながら鑑賞することができます。
最初に出迎えてくれたのは、ドイツのマイスター、カメオの手彫り作家アレイ・ドーマーの作品。2005年に開催された愛・地球博のドイツ館でも公式展示されたとか。
なかでも「平和の詩」は8.5kgの希少なファントム水晶を1.7kgまで削って作られた巨匠ドーマーによる女神像。緊張しつつも「ひんやりしてて、質感、重さを自分の手やからだで体感させてもらえるのはすごい」と女神像を抱っこするというなかなかできない体験をするウラリエさん。


同じくドーマー氏の作品では、立派なカメオが並びます。カメオは瑪瑙や大理石、貝殻に浮き彫りをした工芸品のこと。数ある芸術品の中でも彫刻作品は立体感があるので、さわることでよりさまざまなことに気づき、見るだけではわからない体験ができます。