押し込むも宿敵・浦和に惜敗したINAC神戸 元代表は若きDFを叱咤激励「この経験をいかして」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

押し込むも宿敵・浦和に惜敗したINAC神戸 元代表は若きDFを叱咤激励「この経験をいかして」

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 女子サッカー・INAC神戸レオネッサの応援番組『カンピオーネ!レオネッサ!!』(ラジオ関西)。最終回となった3月31日の放送では、前日の30日に行われた「2024-25 SOMPO WEリーグ」第16節、INAC神戸対三菱重工浦和レッズレディースの一戦を振り返りました。

 シュート数がINACは16本に対して、浦和は6本と、ホームチームが優勢だった試合は、「最後の最後」、86分に浦和がコーナーキックの流れから、なでしこジャパンDF高橋はな選手のヘディングシュートで均衡を破り、これが決勝点に。INACは2連覇中の宿敵に0-1と惜敗し、連勝は4でストップしました。

(写真提供:WEリーグ)

 この試合について、番組パーソナリティーで元なでしこジャパンの川上直子氏は「内容的には、ほぼほぼINAC」とコメント。「もう決まったと思ったシーンが3本くらいあり、(INACが)3-0で勝ってもおかしくない試合だった。内容で圧倒していただけに、選手は本当に悔しいだろうし、消化しきれない思いが大きいのかなと思う」と、現場の思いを代弁していました。

川上直子氏

 番組パーソナリティーの1人、女優の寺田光さんが「何度も惜しいシュートシーンがありながら、1本も入らなかったのは、何か理由があるのか、それとも流れや運みたいなものか」と川上氏に質問。

 これに対して、川上氏は「そこは決定力のところ。ボール1個分のところかもしれないが、サッカーは決めるか決めないか(のスポーツ)」と、ゴールの精度に言及。

 また、この日のゲストで、前INAC神戸社長の安本卓史氏は、「自分が社長のときなら、当事者だったら、運では片づけられないだろうなと思うが、選手に『なにしてんねん!』と責めるシーンでもない」と、現場経験者ならではの複雑な心境も吐露していました。

 さらに、川上氏は、「高橋選手が(ディフェンスラインから)上がってきたとき、『ここだよ』とディフェンスラインで(確認が)できていたのか」と、相手の主軸のポジションチェンジへの対応を課題にピックアップ。

「特に太田美月選手は初対戦だったと思うし、最後、彼女が(高橋選手に)ついていたと思う。彼女を責めるわけではないが、そういうところで経験が少し出てしまったのかなというのはある。でも、まだ彼女は若い選手だし、この経験をいかしてほしい」と、いまや主軸となりつつある高卒ルーキーを叱咤激励していました。

この試合も先発フル出場した高卒ルーキー、INAC神戸DF太田美月選手(写真提供:WEリーグ)

 攻撃面では、左サイドで先発し71分間プレーしたMF水野蕗奈選手の活躍ぶりを称えた川上氏。「相手の右サイド、なでしこジャパンの遠藤優選手との、スピード対スピードの勝負は見応えがあった。まだ(以前、大けがを負っていた)膝のコンディションなどもあり、プレーの時間制限はあると思うが、フルにできるようになったうえであの活躍ができれば、代表に呼ばれる日が来るんじゃないか」と、2度の大けがから復帰したINACの若きドリブラーに期待をかけていました。

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