大阪・関西万博の会場・夢洲(大阪市此花区)で、4月13日の開幕に先立ち、来場者を招いた運営リハーサル「テストラン」が6日まで3日間開かれた。
関係者や大阪府・市の公募に当選した一般参加者計約10万人(※)が会場を訪れ、ひと足早く万博を堪能した。
※4/4(金)4000人、4/5(土)4万6000人、4/6(日)4万8000人 計9万8000人


会場東ゲートに直結している大阪メトロ中央線・夢洲駅は、各日午前9時の開場前から長蛇の列ができた。
運営する日本国際博覧会協会によると、セキュリティチェックのため、テストラン初日と2日目は金属探知機16〜17基を使って手荷物検査を実施したが、入場待ちの列が延びたため、午前10時台の入場予定者がゲートをくぐり、入場手続きを終えたのが11時30分を回っていたという。


このため最終日は金属探知機31基をフル稼働させ、混雑の緩和と入場手続きの短縮に努めたため、同9時台は9時45分、10時台は10時30分までにそれぞれ完了した。
しかし、同11時30分ごろにゲート前の滞留が広がり、メトロ夢洲駅の階段の通行を一時制限したため、駅構内に人が滞留する事態となった。

博覧会協会の高科淳・副事務総長は、「滞留している方々を、いかに早くゲートの入場手続きへ安全に誘導するか、ひとつの課題が見えた」と述べた。雑踏事故防止のため、対策が急がれる。

テストラン期間のパビリオンは、国内の企業・団体が出展する全27館がオープン。海外館は参加国が自前で建設する「タイプA」の全42館のうち19館が開館した。
大阪府池田市の30代の女性は、「サウジアラビア館が良かった。木の香りがして、展示もダイナミックだった」と満足気に話した。次回(2030年)の万博は、サウジアラビアの首都・リアドで開かれる。