近年、スポーツクラブは単なる競技活動にとどまらず、地域社会との深い連携を通じて社会貢献を目指す動きが広がっています。
中でも注目されているのが女子サッカー。成長と社会的意義が注目される中、神戸を拠点に活動する女子サッカークラブ「INAC神戸レオネッサ」(以下、アイナック)は、地域密着型の経営戦略を実践しています。

同クラブを運営するのは「アイナックフットボールクラブ株式会社」。スポンサー営業担当・海田さん、行政対応担当・村井さん、広報マーケティング担当・座間さんに詳しく話を聞きました。
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同社のビジネスモデルで最も重要な収入源の一つがスポンサー制度なのだとか。「さまざまな企業に協賛していただき、『神戸から世界』に発信できるようなチームにしたい」と胸中を打ち明けた海田さん。
とはいえ、女子スポーツは男子スポーツに比べてまだ社会的地位が低いという現状も。しかし女子サッカーには「男子に負けない迫力」や「パス回しの美しさ」など語り尽くせぬ魅力があり、多くのファンを惹きつけています。

海田さんは「女性に夢を与え、この業界に良い影響を広げていきたい」と、女子スポーツ界全体の発展にも意識を向けています。
近年のスポーツビジネスにおいて重視されているのは、「スポンサー企業と一緒に、物を売り・人を集めて・利益を分かち合う」という意識だそう。クラブの利益のみを追求するのではない、スポンサー企業との“WinWinの関係”が求められているといいます。
同社も協賛企業にフィットしたアイデアや企画の提案・おもしろいコンテンツの発信を目指しており、有意義な協業の可能性を常に探っているのだとか。