フリーアナウンサーの清水健と落語家の桂米舞(かつら・まいまい)がパーソナリティーをつとめるラジオ番組で、オタクに関する川柳をあつめた『第20回あなたが選ぶオタク川柳大賞』を紹介した。

『第20回あなたが選ぶオタク川柳大賞』は、インターネットサービスプロバイダーの株式会社インターリンクが実施し、入選した20作品をオンライン投票によりランキング化したもの。投票総数は4302票にのぼった。
まずは、5位以下からいくつかの作品をピックアップして紹介。
【祝認知 すごいすごいよ すごすぎる】
“認知”とは、推しに自分を認識してもらうことを意味し、それほどにオタク活動をしたということ。歌手の大森靖子を信奉するオタクだという米舞は、「気持ちわかります。『すごい』を重ねるところに感情が乗っているのが伝わります」と述べた。

【母と来た コミケに俺の 子を連れて】
非オタクである清水にはあまりピンとこないものの、コミケ(コミックマーケット=世界最大の同人誌即売会)のことは知っているそう。
オタクの祭典であるコミケに3世代にわたって通う姿をつづった川柳に、米舞は「歴史の長さやオタクの血の濃さがうかがえる。感動を詠んだ川柳ですね」と共感していた。
【怖いか? 私の散財の 才能が】
ネット上で流行した言い回し、いわゆる“ネットミーム”を使った一句。
これを受け、清水は「やっぱ(オタク活動って)結構お金を使うんすか」と質問。米舞は「めっちゃ使いますよ」と答え、さらにその理由を「『応援したい』『とにかく金を払わせてくれ』という気持ち。(推しが)生きているだけでうれしいみたいな」と熱弁。見返りを求めないオタク愛を語った。
【先人の 屍越えて 市民権】
昔と比べてイメージが変化した「オタク」というワードに関する一句に、非オタクの清水も納得した様子。
「(自分は)理解できないとは言ってますけど、別にそれがあかんこととは思っていなくて、『ええな』『うらやましいな』という気持ち。(オタクという言葉も)もう当たり前のもんですもんね」(清水)
