《JR福知山線脱線事故20年》「帰れなかった」悲しみを栞に 『空色の栞』あの日の空、思い浮かべて | ラジトピ ラジオ関西トピックス

《JR福知山線脱線事故20年》「帰れなかった」悲しみを栞に 『空色の栞』あの日の空、思い浮かべて

LINEで送る

この記事の写真を見る(15枚)

「今まで描いた絵を見ていただけるのがありがたい。最初は色鉛筆だったけど、途中から絵の具を使うようになった。画材に変化があったし、パステルを使うようにもなった。色の幅については、こだわりはあるし、揺らぎ(変化)もある」。

 事故を忘れてはいけない、ではない。忘れなくてもいい。色合いや形、その時その時の思いが「空色の栞」には表現されている。

 福田さんは「どうか手に取ってほしい。安心で安全な、人に優しい社会は必ず作ることができる」と信じてやまない。

事故から20年目の今年は「出掛けた人が無事に家に帰る」という、栞の本来の意味に立ち返った。
 へし折った木の枝を“道しるべ”にするというデザインに。

 東日本大震災(2011年)の被災者と話をする機会があり、よりその思いが強まったという福田さん。
「あの時、“ただいま”“お帰りなさい”と言えなかった、その思いを伝えたい」。これからも気持ちは変わらない。
 

LINEで送る

関連記事