「(佐々木監督は)『俺が監督だから俺の言うことが絶対』という人じゃなかった。選手一人一人の意見をしっかり聞いてくれたので、みんな自分の意見を言いやすかった。選手に対してのリスペクトがすごくある方だったので、『この監督についていきたい』という気持ちはチームメイト全員が持っていたと思います」(澤さん)
スポーツの世界のみならず「トップダウンではない組織づくり」が今でこそ一般的になりつつありますが、当時としてはとても先進的なチームのあり方だったのかもしれません。
さて、澤さんのサッカー選手としてのパフォーマンスを支えたのは「日々の食事」でもありました。
澤さんの父親は調理師の資格を持ち、現在も無農薬野菜などを育てているといいます。そうした環境で育った経験が、現在の子育てにも影響を与えているそうです。
「実家に行くと(子どもが)畑で野菜を切ったり、柚子やみかんを取ってそこで食べて。野菜にも命があるっていう最高の教育をやってくれるので、うちの子どもは好き嫌いがない。子どもがあまり好まない食材をよく食べてくれるんですよ」(澤さん)
「体を作るのは食事。ただ食べていれば良いというわけではない」と語る澤さんは、引退後に食生活アドバイザーやスポーツ栄養プランナーの資格を取得しました。
「現役の時に(資格を)取っていたらパフォーマンス変わってたんじゃないかな……って思うんですよ。あの時、もっとなんかしとけばよかったなって思う。なので、今勉強するのがすごく楽しいです」と、学びへの前向きな姿勢を語っていました。
澤さんは引退後に学び直す仲間たちの話題にも触れ、アスリートたちが持つ高い集中力をセカンドキャリアに生かしていることを紹介。「やっぱりみんな負けず嫌いなんですよ」と、その真剣な姿勢に共感を寄せていました。

※ラジオ関西『ハートフル・サポーター』2025年4月14日放送回より
(番組名の「・」=ハートマーク)






