『深井』を出て直線区間に入り、最高時速110kmで泉北ニュータウンに突入です。開業当初は終点だった『泉ケ丘』。今でも泉北線内では最も利用客の多い駅で、ショッピングセンターの「パンジョ」、泉北タカシマヤやユニークな外観の堺市立ビッグバン(児童館)も健在です。


そしてこの秋、駅前の旧泉ケ丘プールなどの跡地に近畿大学医学部と近畿大学病院が大阪狭山市から移転してくるのは地元にとってビッグなニュースです。

このあと2つの地域名をくっつけた『栂(とが)・美木多』、運転免許試験場のある『光明池』とニュータウンを走りぬけます。

そして堺市から和泉市に入って終点『和泉中央』に到着。コンコースの天井も高く、ペデストリアンデッキも設置され開放感にあふれる駅舎となっています。周辺は商業施設や住宅地をはじめ桃山学院大学のキャンパス・企業の研究所などを含む「トリヴェール和泉」が広がり、これが今や泉北の新しい顔となっています。

ちなみに『和泉中央』~『難波』を平日昼間は1時間に4本走る難波行き区間急行は、高野線と接続する『中百舌鳥』には停車せず、『深井』から『堺東』まで停まりません。これは、この駅で大阪メトロ御堂筋線に乗り換えさせたくないという思惑の現れなんでしょうね。
南海泉北線を走る車両では2022年に新型通勤車両として泉北9300系が登場。南海には珍しく落ち着いた木目調に仕上げており、2023年度にグッドデザイン賞も受賞しています。







