ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとネオ昭和アーティストの阪田マリンが木曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後1時~)。昭和のカルチャーを愛する阪田マリンが、昭和のファッションアイテムについて紹介した。
この日は、母方のひいおばあちゃんにもらったというバブル時代のセットアップで登場したマリン。セットアップには、父方のひいおばあちゃんにもらったブローチを着用。「先祖様に見守られる昭和コーデ」というコンセプトでコーディネイトしているそうで、「これを着ているときはいいことが起こったりする」と声を弾ませた。
サマンサは、そんなマリンの姿をラジオ局に向かう道中で見かけたそうで、「参観日のお母さんかと思った」と明かした。
肩パッドが好きだというマリンは、その理由を「大きければ大きいほど肩が広く見え、そのぶんウエストが細く見える」と説明。最近のジャケットにはパッドが入っていないものが多いので、フリマアプリで肩パッドのみを購入し自分で縫いつけることもあるという。
「昭和のファッションでいうと、個人的にはボディコンやコンサバが好き」と話し出したサマンサは、「ドラァグクイーンのデビュー当時はボディコンを着てたけど、もう着られない。いまはただの“デブゴン”やから」とコメント。
これを聞いたマリンは、「また親父ギャグ……」と言って苦笑していた。

マリンが「オレンジのセットアップとか似合いそうですけどね」と言うと、サマンサは「私がオレンジのセットアップを着たら、伊予柑のモチーフみたいになるだけ。伊予柑のタイアップが決まるなら着るわ」といじけていた。
この日着用した以外のお気に入りファッションとしてマリンが挙げたのは、おばあちゃんからもらったというバブルスーツ。そのスーツに、いまではなかなか手に入らない象牙のネックレスを合わせて、大阪・新世界のパチンコ店で撮影した1枚がお気に入りなのだとか。
ほかにも、古着屋で600円で購入した白いバブルスーツのセットアップも大切にしているという。
マリンいわく、街の外れにあるリサイクルショップは、いいアイテムが安く手に入るため狙い目だそうだが、昭和ブームの影響で需要が増えたことにより、バブルスーツの価格も高騰。
「以前は2000円で買えたエンリコ・コベリのジャケットも、いまでは1万円するようになってきている。昭和ブームはうれしさもあるけど、洋服も高くなってきたなと感じます」と本音を吐露した。
(文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip金曜日』2025年5月1日放送回より





