取り組みのきっかけは、一人の女性社員の入社でした。これまで男性のみで構成されていた点検チームに彼女が紅一点として加わり顧客を訪問した際、「安心感がある」という声が上がったのです。これを境に女性社員が少しずつ増加。現在では、6名編成の女性チームが結成されています。
特に女性の一人暮らしのマンションや病院・更衣室といった配慮が求められる現場で重宝されており、柔らかなコミュニケーションと細やかな気遣いが高く評価されているといいます。「笑顔を大切にしながら、仕事はきっちりこなす。それが彼女たちの強みです」と話す有元さんはどこか誇らしげ。
取材の最後に有元さんは「興電社を通じて生まれた“幸せの種”を、もっと多くの人に届けたい。地域と共存共栄しながら、発展に貢献していきたいと思っています」と締めくくりました。
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老舗企業でありながら若い力や多様な働き方を積極的に取り入れる姿勢は、これからの社会に必要なヒントとなりそうです。

(取材・文=洲崎春花)
※ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう」2025年4月27日放送回より





