今回、新神戸駅に出店が決まった理由は「駅全体の再整備」だと村田さんは話します。
実は神戸市は2024年7月から「世界をひろげる、ほんとの出会い」をテーマに、本の文化振興に取り組んでいます。というのも、現在の新神戸駅周辺は“無書店エリア”となっており、地域住民からの出店を望む声が多数挙がっていたそう。このような背景を受け、市から依頼があり、株式会社こうべ未来都市機構と協力しオープンが決定しました。
出店にあたり苦戦したポイントについて聞いてみました。
「完全無人ということで、営業時間内外の運営管理や緊急時の対応などについて細かなルールを設定する必要がありました。また、地域で受け入れてもらえる店舗にするための品ぞろえやレイアウトなどは日々熟考しています」(村田さん)
神戸市のイメージについて村田さんは、「1868年の開港より、多様な文化を受け入れてきた近代都市。現在も様々なチャレンジに取り組んでいる街」と語ります。
今後は「ほんたす しんこうべ」を通じて地域情報を発信し、県民はもちろん観光客などと地域をつなぐコミュニティ拠点としての役割も担っていきたいそうです。
「ここは『神戸の玄関口』に位置する店舗。書籍だけでなく、神戸の魅力を発信できるような人気観光スポットと連携した雑貨商材やオリジナル雑貨も企画しております。近隣エリアに在住・在勤の方はもちろん、観光客の皆様にも楽しんでいただける書店づくりを目指します」と意気込み、村田さんはインタビューを締めくくりました。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 2025年5月14日放送回より





