スコットランドの猫は“労働”する? 蒸留所の番人「ウィスキーキャット」 ギネス登録の伝説ニャンも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

スコットランドの猫は“労働”する? 蒸留所の番人「ウィスキーキャット」 ギネス登録の伝説ニャンも

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 自由気ままでかわいらしい姿が愛される猫。一般的に愛玩動物として認識されていますが、スコットランドやアメリカでは「働く動物」としても活躍しているのだとか。

 一体どういうことなのか、ウィスキーの情報サイト『ウィスキーめし』を運営する安井さんに聞きました。

猫が働くってどういうこと?(イメージ)

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 安井さんによると、件の国々では「ウィスキーキャット」と呼ばれる猫が存在するのだとか。

「ウィスキーキャットとは、ウィスキーなどを製造する蒸留所で飼われていた猫のことです。特に、昔のスコットランドではネズミなどの害獣駆除の技術が未発達だったため、蒸留所で猫を飼うことが一般的でした。アメリカにおいても、19世紀以前に創業した歴史ある蒸留所で同様の記録が残っています」(安井さん)

スコットランド・エジンバラの風景。同国で製造される「スコッチ・ウイスキー」はあまりに有名(イメージ)

 ウィスキーの本場・スコットランドでは「世界で最も有名なウイスキーキャット」の話も。1775年に設立されたグレンタレット蒸留所で活躍していた猫の「タウザー」はその生涯でなんと2万8899匹ものネズミを捕獲したという記録が。この数字はタウザーが獲物を捕まえるたびに“スタッフに見せにきたネズミ”をカウントしているため、実際にはもっと多くのネズミを狩っていた可能性もあるといいます。

 驚異的な捕獲数はギネス世界記録にも認定され、同蒸留所にはタウザーの銅像も建てられました。1987年にタウザーが亡くなった際にはイギリスのメディア中で追悼報道が行われ、彼が“伝説級”だったことがうかがえます。

 日本の歴史に目をやると、ネズミの被害に悩まされていた江戸時代において猫は「ネズミ捕り」として活躍していたそう。「では日本にもウィスキーキャットがいたのかしら」と気になった筆者。

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