「オリンピックに出たことを『すごい』と言ってもらえるけど、世の中のママたちの方が100倍すごいよ!って、心から思う」と話す大山さんは、毎日寝る瞬間に幸せを噛みしめているそう。
「両サイドに愛しい我が子がいて足元に愛犬がいて。こんなに幸せはことはないと感じながら眠れるんです」と話す大山さんの表情には、現役時代とは違った穏やかな充実感がにじんでいました。
かつては、自分の体調に合わせて食事や休養を取ることができましたが、今は「すべて子どもに合わせる人生」だと大山さん。「正直、大変だと感じることもありますが、それでも子どもたちが笑って元気に過ごしてくれればそれでいい」と、母になったことで変化した価値観を語りました。
現役引退後は、子ども向けのバレーボール教室などにも力を注いでいる大山さん。かつては“プレーヤー視点”で子どもを見ていたといいますが、今は違うといいます。
「一人ひとりが親御さんにとっての『宝物』なんだと実感しています。子どもたちが楽しんで、笑顔でいてくれることが大切なのだと考えるようになりました」(大山さん)

自身の育った環境についても大山さんは触れました。「(母は)バレーボールに関して一切口を出してこなかっんですね。勝っても負けても変わらない態度で見守り、送迎やお弁当作りといった“影でのサポート”に徹してくれたことが心の支えになっていましたね」と振り返りました。
また、中高時代の恩師の影響も大きく、「全て共感・肯定から入ること」「褒めるのではなく事実を伝えること」といった恩師の指導スタイルを自身の育児にも意識的に取り入れていると明かしました。
とはいえ、毎日の育児でそれを実践するのはなかなか難しいと本音もポロリ。さすがの大山さんにも葛藤はあるそうで……。
「先回りせずに子どもがやりたいという気持ちを尊重したいって思うんですけどね。幼稚園の時間が迫ってるとか、仕事の時間迫ってるとなるとね……やっぱり忍耐は必要です(笑)」
※ラジオ関西『ハートフルサポーター』2025年5月5日放送回より





