夢洲に「灘五郷」の酒造り歌が響いた。
兵庫県が大阪・関西万博で「ひょうごフィールドパビリオンウィーク&フィールドパビリオンフェスティバル2025」(5月20〜30日・11日間)を展開。

このうち、“灘五郷酒まつり”(5月22〜24日)は多くの来場客でにぎわい、18社18銘柄の酒を取りそろえた試飲は特に人気だった。
11日間にわたる集中開催で、兵庫県の魅力を一体的に発信、「“五国”の魅力満載の兵庫へぜひ行ってみたい」と観光意欲を促し、地域振興を図るのが狙い。

同様の取り組みは、大阪・関西万博で人気の1.2を争うイタリアパビリオンでも繰り広げられている。ミケランジェロの傑作「キリストの復活」に代表される展示物が注目されているが、パビリオン内のカンファレンスルームでは、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアやラツィオ、シチリアなどの地域を週替わりで紹介。特産品の魅力や文化遺産、イノベーションを発信している。
「ひょうごフィールドパビリオンウィーク」の酒祭りでは、兵庫県が誇る酒米・山田錦の素晴らしさと、日本一の清酒生産量を誇る灘の酒の魅力を発信、県が開発した新たな酒米品種「HYOGO SAKE 85(エイティーファイブ)」のプレゼンテーションもあった。

「HYOGO SAKE 85」は、山田錦と韓国産「水原(スウォン)258号」の交配種で、32年もの歳月を費やして開発された。山田錦と同等レベルの“酒造好適米”に仕上がり、そこから醸し出される酒は、華やかな香りとコクがあり、すっきりとした辛口。海外での日本酒販売も視野に入れる。
「85」は系統番号。兵庫県内で食用米、酒米、紫黒米あわせて85番目の品種のこと。





