「東日本大震災の時に津波の映像をみて衝撃を受けた。鞄づくりに携わる者として、もしこんな災害が起きたら鞄の力で何かできないかと考えた。そして2024年の正月に能登半島地震が起き、津波による被害が出た。これは形にしないといけないと行動した」と細川さん。「災害時にしか使えないものでは意味がない。日常使いができて、突然襲ってくる災害時にはその真価を発揮してくれるものでないといけない」と、試行錯誤を繰り返した。こうして生まれたのが「LIFE BOX」。サイズはS・M・Lの3種類ある。四角いリュックの中に仕切りがあり、私物を入れる場所と浮力体が収納されている場所に分かれている。簡単な操作でリュックからライフジャケットに「変身」。私物も外に出ない。「これを身につければ、両手両足が自由に使える。そして外れません」。実際にプールで浮力実験を繰り返し、その結果「万一落水しても確実に浮かぶ」と自信を見せる。


「南海トラフ地震もいつ起こるかわからない。地震だけでなく、台風やゲリラ豪雨、線状降水帯などいつ何が起こるかわからない。そんな時に命を守るツールのひとつとしてこのバッグを知ってもらい、ひとりでも多くの人に使ってほしい」と細川さんは話す。

Maru Su Bags
兵庫県丹波市柏原町柏原34 田中ビル2階
TEL 0795-86-8212
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