兵庫県は、摂津、播磨、但馬、丹波、淡路の旧五国からなり、北は日本海、南は瀬戸内海から太平洋まで、さまざまな風土や地理的特徴を持つ。県は出先機関として7つの県民局と3つの県民センターを設置し、各地域の実情に合わせた行政を行っている。このうち、阪神北県民局の小野山正県民局長がこのほど、ラジオ関西の生放送に出演。大阪・関西万博に合わせて繰り広げられている「ひょうごフィールドパビリオン」の魅力などについて語った。
阪神北県民局は、伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町の4市1町を所管する。この地域の特徴について、小野山県民局長は「大都市圏でありながら里山が残されていて、街と自然が共生している。伊丹(大阪国際)空港から全国とつながり、大阪や神戸にも近く、住みやすい地域」と語った。
大阪・関西万博の期間中、県内各地をパビリオンに見立てる「ひょうごフィールドパビリオン」が展開されていて、阪神北地域では16の認定プログラムがある。番組内で主なものが紹介された。
伊丹市:「『清酒発祥の地 伊丹』を五感で体感」。江戸時代の風情が残る街並みを巡りながら歴史や文化を学び、さまざまな料理とそれに合う日本酒のテイスティングなど、清酒を五感で感じる体験型プログラムとなっている。
宝塚市:「タンサンと湯のまちのルーツさがし」。開湯800年の歴史をもつ宝塚温泉の入浴や、明治時代に発見され炭酸飲料として世に広まった『ウィルキンソン・タンサン』の歴史を学ぶプログラム。持続可能なまちづくりのヒントを感じられるという。
川西市:「『日本一の里山』を巡るウォーキング・ツアー」。日本一の里山と言われる黒川地区を歩いて巡るガイドツアーで、お茶席で使われる最高級の炭「菊炭」や、その原料となる「台場クヌギ」について学ぶことができる。
このほか、三田市と猪名川町で繰り広げられるひょうごフィールドパビリオンについて、小野山県民局長は次のように紹介した。




