2026年の4月から、使用済みのペットボトルを使用し再びペットボトルを生みだす「ボトルtoボトルリサイクル」を開始する兵庫県三木市。来年の本格始動に先駆け、4月25日に市と連携する事業者との「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定」の締結式が行われました。
「ボトルtoボトル」を行うことになったきっかけや仕組みなどについて、三木市市民生活部環境課・業務係の中山経子さんに話を聞きました。
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中山さんが所属する環境課は三木市清掃センターの中にあり、ごみの収集や受け入れなどの役割を担っています。ごみに関する様々な情報を市民がいち早くキャッチできるように、アプリも運用しているとのこと。
ペットボトルに関しても様々な取り組みを行ってきたそうで「これまでも、“キャップとラベルを外し中身を洗浄後、潰してリサイクルに出してほしい”という呼びかけを続けてきました」と中山さんは話します。
現在、市が収集したペットボトルは日本容器包装リサイクル協会が決定した業者が、たまごパックやユニフォームなどの繊維用品にリサイクルしています。しかし、この仕組みには欠点があるそう。
「別のものに生まれ変わったとしても、再びごみに出され、焼却処理すると二酸化炭素が排出されてしまいます。そこでリサイクルの輪が途切れてしまうのです」(中山さん)
この課題を打破する案を考えていた際、地域創生に力を入れていたサントリー社員から市に連絡が。「ボトルtoボトル」をともに運用しないかという提案を受け、昨年から本格的にプロジェクトが始動しました。





