神戸市内での映画やテレビドラマなどの撮影を誘致、サポートする市の外郭団体「神戸フィルムオフィス」(神戸市中央区)が設立25周年を迎えるのを記念した市民向けイベントが6月26日(木)、神戸国際会議場(同区)で開かれる。
同オフィスは、映画など映像プロジェクトを地域に誘致し、地元の活性化を目的に撮影サポートなどを行う非営利団体「フィルムコミッション」(FⅭ)で、2000年9月、国内の先駆けとして大阪、北九州、横浜とともに設立された。国際組織「国際フィルムコミッショナーズ協会」の正会員に認定されたのは神戸が日本で初めて。
近年では配信映画「シティーハンター」や、劇場公開映画「帰ってきた あぶない刑事」「るろうに剣心 最終章 The Beginning」「はたらく細胞」などのロケを支援。これまでに約3900本の撮影をサポートし、それに伴い、スタッフが神戸市で支払った宿泊費や飲食費、施設利用料などの直接的な経済効果は総額24億円(2000年9月~2025年3月)に上る。
今回のイベントは、同オフィスが四半世紀を迎えるのを機に神戸市で開催される「特定非営利活動法人ジャパン・フィルムコミッション」(JFC)年次総会に合わせたもので、市民向け講演会、シンポジウム、神戸ロケ支援作品のポスター展示会が開かれる。
詳細は以下の通り。
■基調講演 16:00~16:30
会場:3階国際会議室
テーマ:「日本におけるFCの夜明けと未来への提言」
講演者:田中まこさん(神戸フィルムオフィス元代表、JFC顧問)
■シンポジウム 16:40~18:00
会場:同
テーマ:「映像製作者から見たFCの役割と今後の展望」
登壇者:押田興将さん(オフィス・シロウズ代表取締役/「シティーハンター」「イクサガミ」ほか)、石塚紘太さん(エピスコープ代表取締役社長/「新幹線大爆破」「スオミの話をしよう」ほか)、濱崎光敏さん(WOWOW BRIDGE合同会社プロデューサー/「Tokyo Vice」ほか)
■「スクリーンの中の神戸 ~フィルム・オフィス25周年記念展~ 」(ポスター展示) 12:00~18:30【申し込み不要・自由見学】
会場:3階レセプションホール
内容:神戸フィルムオフィスがこれまでに支援した映画・ドラマから話題作などのポスター約80枚をロケ時のエピソードも交えて紹介
講演会、シンポジウムの申し込みは、神戸フィルムオフィスのサイトから。締め切りは6月12日(木)で応募多数の場合は抽選。結果は当選者に17日(火)までにメールで通知される。




