「“待ち伏せ型”の狩りをするからです。獲物の魚を見つけると水面近くに来るまで待ち続け、その時が来たら素早く倒れ込みながら魚を捕らえます。しかし、当園の個体はよく動きます(笑)」(長嶋さん)
導入当初からハシビロコウの飼育に携わっている長嶋さん。その中で、驚いたことは数々あるそうで……。
「飼育係とそうじゃない人を見分けているんです。もっと驚いたことは、複数いる担当飼育員それぞれも見分けているという点です」(長嶋さん)
ちなみに長嶋さんは健康チェックのために彼らを捕獲をすることがあるため、姿が見えると「嫌なことをするヤツが近づいてきた! 」と警戒し威嚇をしてくるのだとか。加えて、「変装するとしばらくはバレません」とハシビロコウのちょっぴりおマヌケな一面を披露。
「体が大きく正面から見るとコワモテな鳥ですが、横から見るとクチバシのラインがまるで口角を上げて笑っているように見えたり。本当に色々な表情を見せてくれる鳥です」と推しポイントも教えてくれました。
「タイミングが良ければ、飛ぶ姿を間近で見ることができます。ぜひ野性味あふれる姿を体感してみてください」と、長嶋さんはメッセージを残し締めくくりました。

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なお、今回仲間入りした2羽の一般公開時期については「まだ未定」とのこと。決まり次第、公式ホームページなどで告知を行うそうです。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 2025年6月11日放送回より




