シンガーソングライター・川嶋あいさんがパーソナリティーを務める『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西)に、注目のボードゲームクリエイター・小野寺洋平さんと、文化放送アナウンサー・坂口愛美さんがゲスト出演。ラジオへの思いや、夢を追いかけるなかでの苦悩と喜びについて語りました。

中学生のころから深夜ラジオに夢中だったという小野寺さんは、「眠れぬ夜は……というかむしろ、眠らないで一生懸命ラジオにかじりついてきた」と当時を振り返ります。社会人としてIT企業で営業職に就く傍ら、「ラジオへの思いを形にしたい」との思いから、2021年にボードゲーム『ラジオなわたし』を発案しました。
同ゲームは、プレイヤーがラジオDJになりきり、架空のリスナーからのお便りに答えていくというユニークな内容。発売後はSNSやイベントを通じて話題を集め、即完売が相次ぐなど、大きな反響を呼びました。
「自分のYouTubeチャンネルをはじめたときに『何をしようかな』と考えて、『ラジオがやりたい』と思ったんです。でも、お便りはないんですね。なので、自分で作ろうと思った」と語る、小野寺さん。
もともとボードゲーム愛好家でもあり、「このラジオをみんなで遊べたらおもしろいんじゃないか」「ゲームにできたら楽しいんじゃないか」という発想が開発のきっかけになったといいます。
一方、坂口愛美さんは、大学卒業後に愛媛朝日テレビへ入社しアナウンサーとしてのキャリアをスタート。現在は文化放送に籍を移し、ラジオ番組のパーソナリティーや気象予報士としても活躍しています。
坂口さんは、ラジオとの出会いについてこのように振り返りました。
「愛媛に住んで車を運転するようになって、車の中でラジオをつけることが多くなったんですね。社会人になりたてで『しんどいな』『誰にもこの思いわかってもらえないな』と思っていたときに、ラジオが寄り添ってくれる感じがあった」(坂口さん)
テレビとラジオの違いについては、「ラジオは、番組時間もフリーでしゃべる時間も長い。自分のパーソナルな部分を話す機会も多くなりますし……。そのなかで、リスナーさんも含めて一緒に番組を作っていく。どこに着地するかわからないというのが、すごくおもしろい」と熱弁。
ラジオ特有の“距離の近さ”や“予測できない展開”に魅了されている様子でした。
番組後半では、2人がこれまでに経験した「1番苦しかったこと」「1番うれしかったこと」について語る場面もみられました。
小野寺さんは、営業職時代の激務や不眠の日々について触れたうえで、「心がもたなくなってしまったとき、ラジオが寄り添ってくれた。1人にならずにいられたのはラジオのおかげだと思っています」と回想。
一方の、1番うれしかった瞬間については、ボードゲームにまつわるエピソードが。
「ボードゲームが完成したときや、イベントで自分の作ったゲームが手渡しで売れていき完売したときには、感極まるほどにうれしかったです」と感動を語りました。





