『昭和のモノ』に魅了される若者たち そのワケとは? レトログッズが持つ魅力に迫る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『昭和のモノ』に魅了される若者たち そのワケとは? レトログッズが持つ魅力に迫る

LINEで送る

この記事の写真を見る(12枚)

 昭和100年を迎える今年、さまざまなところで“昭和”が取り上げられています。それにともない、“昭和のモノ”にも注目が集まっています。

 骨董品店やレトロショップ、ビンテージショップといったお店には、タンスなどの家具をはじめ、生活雑貨、電化製品、おもちゃなど、さまざまな商品が並んでいます。レトロブーム以前は、コレクターや趣味の世界を楽しむお客さんがメインだったようですが、最近は若い人が買い求めに来るといいます。

昭和っぽいグラス
定番のラジカセ

 JR鷹取駅前に店をかまえる『神戸トランヂスタ』の丁稚(でっち)ボンジョールノ尾藤さんに、昭和のモノの魅力を尋ねると、「たとえば木の製品なら、経年による色味の変化などが個人的には落ち着く」といいます。

JR鷹取駅前 旧式生活雑貨店『神戸トランヂスタ』

 さらに、以下のように分析しました。

「高度成長期の貧しい時代から、『未来が明るい』という気持ちがみんなにあり、そんな思いが夢のあるデザインを生んだのではと思っています。昭和のモノには明るさが見えます。いまの日本には、それが減っているのではないでしょうか。いま若い人に人気なのは、そういう明るい空気感・イメージがあるものなのかもしれません」(ボンジョールノ尾藤さん)

昭和感のあるデザインの洋服
レトロな家具も

 尾藤さんが個人的に好きなカテゴリーは、ミッドセンチュリー、スペースエイジなどのちょっとモダンなカテゴリー。わかりやすく言うと1970年の万博のころの未来的なデザインなどを指し、たとえば、店内に置かれている球体のオレンジのシュガーポットはプラスチック製で未来感のあるデザインだといいます。

未来感があるモダンなデザイン

 さらに、「いまはマーケティングが進み、売れるデザインの分析・研究がなされているため似たようなデザインが多いが、昔は違って個性のあるデザインが多く、そのぶんユニークな商品が多い」と、持論を展開しました。

関連記事