

「一見、楽しそうな雰囲気の中に悲劇がある。表裏一体の縮図を、一方的な目線で見てほしくない。今や飛行機ですぐに大陸をまたぐことができ、世界の距離は縮まっている。すぐ近くにこうした現実があることを散ってほしい」。UNDP駐日代表・ハジアリッチ秀子さんが訴えかけた。

単に世界地図を広げて、アジアに、アフリカにこんなに大変なことが起きているんですというような、先進国が途上国の問題を傍観するメッセージではない。
このほか、貧困や格差、気候変動などの課題解決に取り組むUNDPの活動も紹介している。


たとえば、「飲めない水」。スーダンの内戦では、ナイル川に水は豊富にあるが、飲める水がないという。

「難民の増加」。2023年に世界で強制避難した約1億2000万人。本来は祖国に残りたいが、場合によっては、“ふるさとの風景”を二度と見ることができないかも知れない現実を表現している。

「深刻化するいじめ」は、インターネット上での誹謗(ひぼう)中傷も含み、言葉の選び方を考える時代となったことを示している。





