全国でバス車内の転倒事故が増加するなか、神戸市内で1日、事故防止を呼びかけるパレードが行われました。
7月は「路線バス車内事故防止キャンペーン月間」とされており、キャンペーン初日のこの日、神戸市交通局、神姫バス、阪急バス、阪神バス、山陽バスの県内5事業者のバスが集結。神戸・ハーバーランドで出発式を行ったあと、市街地の三宮をパレードしました。
立って乗ることも多い路線バスでは、関連する事故の約3割が車内で発生しています。国土交通省によると、2023年度に全国で起きたバス車内事故は265件で、前年度より19件増加。けがをした人は高齢者や女性が多く、重傷となるケースもあります。
5月には神戸市内で、発進しようとした路線バスが後方から来たタクシーを避けようと急ブレーキをかけ、車内の子どもを含む乗客13人が転倒するなどしてけがをする事故も起きています。
兵庫県バス協会では、安全にバスを利用してもらうため、今回のキャンペーンを通じて、つり革や手すりをしっかり握る必要性や、バス周辺での急な割り込みや飛び出しが車内事故につながる危険性を広く呼びかけています。
今回のパレードには、兵庫・神戸で活動するラジオパーソナリティーの谷五郎さんも参加。広報車から、車内事故につながる行動をしないよう訴えました。
また、パレードに参加したバスには、「空いていれば座席に座りましょう」「降りる際は扉が開くまで移動しない」「バス停は駐停車禁止」などのメッセージも掲げられていました。





