父親・哲也さん(53)は、2015年から猿田彦役を務める。
大阪天満宮によると、天神祭の長い歴史の中で、記録が残る限り父子が同時に役につくのは初めてだという。

猿田彦は“みちひらきの神”といわれ、日本神話で天孫降臨の際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)の命を受けた瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へと導いたとされる。


さらに哲也さんの前任は、義父・波多野肇さん(故人)。肇さんは30代で祖父から猿田彦役を受け継ぎ、2014年、70代になるまで長きにわたり務め上げた。こうして脈々と引き継がれ、天神祭の歴史を築く。



さらに、牛曳童児は3代にわたり任命された。
水嶋庸さん(10)の母親・英未さん(45)は1988(昭和63)年に、祖父・志郎さん(75)は1960(昭和35)年にそれぞれ童児を務めている。

毎年、2人に任ぜられる牛曳童児は基本的に男児・女児1人ずつだが、英未さんの年は女児が2人で、英未さんが男児用の装束を着用したという。





