“鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナがレポートするのは、京都・洛北を走る叡山(えいざん)電鉄の叡山本線です。
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『出町柳』と『八瀬比叡山口』の5.6キロメートルを結ぶ叡山電鉄・叡山本線は、今年9月で開業から100周年を迎えます。1925(大正14)年に京都電燈・叡山電気鉄道部として開業し、1942(昭和17)年に京福電気鉄道に譲渡、その後1986(昭和61)年から叡山電鉄となりました。
そして1989(平成元)年に京阪電鉄が、鴨川と高野川が分岐するこの『出町柳』まで延伸したことで、大阪や京都市内との接続も大変便利になりました。

いま100周年を記念して『出町柳』には叡電沿線の魅力をつめこんだジオラマが展示され、沿線を巡るスタンプラリーや謎解きゲームなどの企画も始まっています。

叡山本線には斬新なデザインで人気の観光列車「ひえい」が走っています。大胆なゴールドの楕円と深い緑が目をひく車両は、2018(平成30)年に従来の700系を改造して颯爽と登場。1両編成ながら車内もバケットシートを採用しゴージャスな仕上がりになっています。


始発の『出町柳』から途中の『宝ケ池』までは、叡山本線と鞍馬線(『出町柳』~『鞍馬』)が平日の日中は1時間に4本ずつ交互に発車。ちなみに鞍馬線は2両ですが、叡山本線は基本1両で運行されています。

では『出町柳』を出発しましょう。大学生の下宿も多い『元田中』を過ぎ、2つ目の駅『茶山・京都芸術大学』は一昨年から大学名も正式駅名に加えられました。白川通りに出ると、女優の黒木華(くろき・はる)も通った京都芸術大学(当時・京都造形芸術大学)のキャンパスや、こってりラーメンの天下一品の1号店=総本店もあります。


