

次は宮本武蔵が吉岡一門と決闘した「下がり松」のある『一乗寺』。ここには静寂の庭園に紅葉が美しい詩仙堂があり、東大路通りに広がる一乗寺ラーメン街道には有名店がズラリと並びます。また駅周辺にはユニークなセレクトが評判の恵文社を始め、10軒近くの本屋も立ち並ぶブックストリートでもあります。


『修学院』は本社と車両基地もある叡電の中枢駅。紅葉の名所で門跡寺院の曼殊院や、方除けのお寺として名高い赤山禅院にも近く、比叡山麓に広がる修学院離宮への最寄り駅にもなっています。車庫では700系車両の右奥に、貴重な「無蓋電動貨車1000形」の姿を見つけました。


国立京都国際会館を臨む自然豊かな宝が池公園も近い『宝ケ池』。ここで鞍馬線と叡山本線は分岐します。かつてここには競輪場があり、レース開催時は京都市電が元田中から乗り入れていました。その名残が鞍馬線ホームの先端に低床式ホームとして残っています。


「虫八幡」と呼ばれ子どもの病気を治す神として名高い三宅八幡宮を出ると、急に山間部に分け入り33パーミルの勾配を駆け上がります。

終点の『八瀬比叡山口』の手前には、かつて八瀬遊園がありましたが、2002(平成14)年からは会員制リゾート施設「エクシブ京都八瀬離宮」になっています。


