
そのほかスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する場面を描写していながら、なぜか脈絡なく画面から犬が顔を突き出している謎めいた油彩画、福島・小名浜の大漁を願って描かれ、一時的な寄託により東日本大震災の被害を逃れた牧島如鳩「魚籃観音像」、まるで生きた人間のような木彫の立体作品「相撲生人形(すもういきにんぎょう)」などを紹介。最後の章では縄文時代のアーティスティックな土器、土器からインスピレーションを得て現代作家が作ったドレスが同じコーナーに並ぶ。

山下教授は展覧会について「普通の展覧会は、知名度が高い作品を選んで多くの人を集める。今展では、地下に眠っていてあまり人の目にさらされてこなかった輝かしい作品を見せたかった」とねらいを語り、「皆さん自身の目で『未来の国宝』や『マイ国宝』を探してもらいたい」と呼び掛けた。
◆「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」
会場 大阪中之島美術館 4階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1)
会期 2025年6月21日(土)~8月31日(日)
休館日 月曜日(7月21日と8月11日は開館)と7月22日(火)
開場時間 10:00~17:00(入場は16:30まで)
※開館延長日時:7月18日〜8月30日までの金曜日、土曜日、祝前日の17:00〜19:00
観覧料(税込) 一般1800円、高大生1500円、小中生500円
問い合わせ 大阪市総合コールセンター 06-4301-7285(8:00~21:00 ※年中無休)





