そして3つ目は「自然」。淡路島と徳島県の間にある鳴門海峡の渦潮(うずしお)の世界遺産登録を目指している。兵庫、徳島両県の行政や議会、関係団体などが世界遺産登録推進協議会を作り、同じく渦潮があるノルウェーやスコットランドと連携を図りながら、調査、研究を進めている。9月1日には、渦潮の魅力を世界に発信するための「国際シンポジウム」を南あわじ市内で開催する予定。
大阪・関西万博開催に合わせて、兵庫県各地をパビリオンに見立てる「ひょうごフィールドパビリオン」は、淡路県民局管内では30のプログラムが認定されている(2025年6月時点)。番組内で主なものが紹介された。
【沼島おのころクルーズ(南あわじ市)※プレミアプログラム】
『古事記』『日本書紀』に登場する国生み神話のゆかりの島、沼島(ぬしま)を漁船で巡るプログラム。30メートルの高さがある沼島のシンボル『上立神岩(かみたてがみいわ)』を、海から至近距離で見ることができるのが醍醐味。引き潮の時にしか姿を現さない鞘型褶曲(さやがたしゅうきょく)は「1億年前の地球のシワ」と呼ばれる珍しい模様の入った岩で、国内ではここでしか見られないという。
【淡路島の土を使った本格的なテクスチャーアート体験(淡路市)】
日本の伝統建築である土壁に使用される淡路島の土で、本格的なテクスチャーアートの体験ができる。テクスチャーアートとは、粘り気のある素材を使って描く抽象画で、画材を盛り上げて立体的に仕上げるのが特徴。「若い世代に人気で、建築資材に使われる淡路島の土が利用できる」という。
淡路島3市の人口は約12万人で、兵庫県全体の約2.3パーセント。65歳以上の高齢化率は約38.8パーセントで、県内平均を10ポイントほど上回る。川井県民局長は「将来の日本の姿を先取りしている。人材不足も深刻」と危機感を口にした。その上で、「移住定住対策を進めながら、一過性の取り組みではなく、関係人口を増やしていきたい。そのためのフィールドパビリオンで、淡路島への来訪をきっかけに、何度も訪れてもらえるような工夫が必要」とした。
その取り組みのひとつが、大阪・関西万博の期間中(10月13日まで)開催している『AWAJI島博2025』。さまざまな体験型プログラムがあり「淡路島ならではの本物の体験をしてほしい」。また、スマートフォンなどで参加できるウェブスタンプラリー『島たまGO!』も開催中で、島内約600カ所のスポットでポイントを貯めると、抽選で当たる賞品が用意されている。さらに、島内の飲食店や観光・温泉施設を割安で利用できる『淡路島観光スマートパスポート』も販売されており、「この機会に淡路島のファンになってもらいたい」と、呼びかけた。
大阪・関西万博開催中の土曜・日曜に、尼崎万博P&R(パークアンドライド)駐車場近くで開催されている『ひょうご楽市楽座』で、淡路島県民局は10月11日、12日に出店する。淡路島の食やスイーツ、音楽などを楽しめるナイトマーケット(午後4時から開催)で、ひょうご楽市楽座だけを楽しみたい場合は、無料駐車場や阪神尼崎駅からの無料直行バスも用意されている。
川井県民局長は「淡路島県民局管内では、地域の活力を維持する取り組みとともに、安全安心を守る取り組みが重要」とした。「南海トラフ巨大地震や、線状降水帯による集中豪雨など、災害リスクが高まっている。地域での連絡体制の整備など日頃から備えをしっかりして、安全安心の淡路島にする。そして、たくさんの人を迎え入れる体制を整えたい」と締めくくった。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2025年6月25日放送回より
※ひょうごフィールドパビリオンのプレミア・プログラムは、地域の核となるプログラムとして認定されたもの。




