

水谷さんは、これまで何度もサヘルさんと平和のためのプロジェクトを展開してきた。
水谷さんも幼い頃、先の大戦で耳を失った父の手助け、“耳代わり”をしていた。父を見る世間の視線が厳しいことが、とても辛かったという。
ただ、「私が笑えば、周りの人も笑って、空気が変わることを知った。笑顔の大切さに気づいたんだ」と話す。
この時、「世界を笑顔で平和にする」と決意したという。
そして、「サヘルさんと同じような境遇で育ち、幼い頃から平和への強い思いも同じ。大阪・関西万博では、最新のAI(人工知能)をはじめテクノロジーが注目されているが、今起きているウクライナ、ガザ、イランなどの紛争や戦争を見て、まさに今、万博から平和を発信しなければ。太平洋戦争の終戦から80年の節目だからこそ」との使命感にかられたという。




大阪・関西万博には不参加のイラン。水谷さんはこのことをサヘルさんに話すと、逆に「万博で、何か私にできることはありませんか?」と懇願されたという。
水谷さんは今、私たちが暮らす地球上には、紛争・環境破壊、差別など、さまざまな社会問題がある。こんな時代だからこそ、2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現する大きな意味がある。そして、「世界で起きている社会問題の解決に向けて、私たちができることを考えてみよう」と訴える。







