例年より早い梅雨明けとなった今年、神戸市では6月に熱中症で救急搬送された人が149人と、昨年同月の約3倍に急増しました。神戸市消防局によると昨年7月は市内で498人が熱中症で搬送されたこともあり、市は、駅や施設でのポスター掲示やチラシ配布など啓発活動を強化。市民に水分補給や帽子・日傘の活用を促し、重症化を防ぐ行動をとるよう訴えています。

熱中症は体内の水分・塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまく機能しなくなることで発症。軽症ではめまいや立ちくらみ、大量の発汗が見られますが、重症化すると意識障害やけいれん、高体温を引き起こし命に関わる場合もあります。
また、約4割が屋内で発症しており、電気代を気にしてエアコンを使わなかったり、高齢者が暑さに気づきにくかったりするケースが多いといいます。
市消防局の担当者は「温度計や湿度計を活用し、感覚だけに頼らず室温管理を」と注意を促します。
熱中症の症状を感じた際の応急処置としては「涼しい場所に移動し首や脇を冷やす、水分・塩分を補給することが大切。重症化が疑われる場合はためらわずに救急車を呼ぶようにしてください」と、市消防局の担当者。判断に迷う際は、24時間相談が可能な救急相談ダイヤル『#7119』の使用も、あわせて呼びかけていました。

なお、神戸市内では、駅や区役所、公共施設、レジャー施設でポスター掲示やデジタルサイネージを使った告知、チラシ配布などで、熱中症対策が呼びかけられています。
※ラジオ関西『サンデー神戸』より






