お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武さんによる、3年ぶりの個展ツアー『「木梨憲武展-TOUCH」SERENDIPITY-意味ある偶然』が、7月19日(土)から大阪で開幕しました。その前日に行われた内覧会では、木梨さんがメディアの囲み取材に応じ、同展に込めた思いなどを明かしました。

1994年から個展を開催し、今回は国内で10回目。3度目となる全国ツアーでは、2027年9月の東京まで、13の都道府県を約2年かけて巡回します。初回となる大阪では、8月31日(日)まで、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボにて、木梨さんによる自由な表現と鮮やかな色彩で描かれた約230点におよぶ作品を堪能できます。


内覧会の前々日に来阪し、妻の安田成美さんやスタッフらとともに、会期直前の2日間にわたって「厳しくも楽しく」、展覧会の見せ方など最終調整を行ったという木梨さん。
見どころについては、「難しい作品が一つもない、分かりやすくなっていると思う。趣味というか、絵日記というか、落書きというか……そういうものをすべて(『TOUCH』という)タイトルとともに表現をさせていただいた。ゆっくり楽しんでいただければ」とコメント。
「FLOWER」「REACH OUT」「旅」「FRIENDS」「OUCHI」「AI戻し」「TOUCH」という7つのゾーンから構成される本展。「基本的に、下書きがほとんどなく、そのままアドリブで、見たもの感じたもの」を描くという“木梨憲武ワールド”は、滋賀県の障がい者施設「やまなみ工房」のアーティストとのコラボ作品や新作も含め、個性あふれる展示が満載です。


展覧会タイトルにもなっている「TOUCH」の名の通り、中には実際にさわることができるアートも。囲み取材では「タッチする作品が変わりすぎていくんじゃないか……」という質問も寄せられましたが、木梨さんは「こわれたらこわれたで、それはしょうがないですから」と笑顔で返答。「さわって何かを感じるかどうかわからないですが、『この画材はどこのメーカーなのか』『色ってこんな1回で変化するんだ』とか、見てさわりながら感じてもらえれば」「図録と本物、元のものと、1か月半たったときにどう変わっていくかも楽しみ」と、にこやかに語っていました。

夏休み期間中ということもあり、多くの子どもたちの来場も見込まれています。木梨さんは「ちっちゃい子どもたちには『あっ、これくらいでいいんだ!』というのが見ればわかると思うので、どんどん描いて、どんどん額に入れて、どんどん自分の家に飾るような、そういう思いを持っていただきたい」と、アートに親しむきっかけにしてほしいと話します。「アートを見るというよりは、アトラクション、『木梨学園祭』のようなものを、みんなで楽しんでもらえればという気持ち」とも来場を呼びかけていました。





