国宝23点 各地の貴重な銅鐸が一堂に 神戸市立博物館で特別展 最新調査による“3D銅鐸”も初登場 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

国宝23点 各地の貴重な銅鐸が一堂に 神戸市立博物館で特別展 最新調査による“3D銅鐸”も初登場

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 神戸市立博物館は九州国立博物館とともに桜ヶ丘銅鐸・銅戈群の保存活用に向けた基礎資料を得る目的で、3次元デジタイザ計測、X線CTスキャン調査を実施。同展では、その調査内容と結果、得られたデータに基づいて作った復元品を紹介している。

 さらに、銅鐸の細部まで観察できる3D閲覧システムも初登場。銅鐸の精密な3Dデータが映った画面を操作すると、まるで手に取っているように角度を変えたり、実物では見ることができない内部まで確認できる。

桜ヶ丘5号銅鐸(復元)=右=と桜ヶ丘4号銅鐸(複製)=左= 神戸市立博物館蔵

銅鐸閲覧システム「3D銅鐸をさわってみよう!」より

 そのほか六甲山南麓の高所に築かれた「高地性集落」や神戸市と周辺の遺跡から見つかった土器や石器、鉄製品なども見どころ。当時の集落、農業、まつりの風景を思い描くことができる構成となっている。

 展示を担当した萱原朋奈学芸員は「同じ場所から出土した銅鐸でも大きさや特徴はさまざま。また、各地の有名な銅鐸が同じ空間に並ぶめったにない機会で、見比べて楽しめる。銅鐸の魅力を多くの人に知ってもらうとともに、弥生時代の暮らしの一端を感じてほしい」と話した。

伯母野山遺跡(神戸市灘区)出土弥生土器 弥生時代中期 神戸市立博物館蔵

銅鐸の大きさと形がよく分かるパネル

 同博物館では同じ会期で特別展「古地図でめぐる三都〈エド・キョウ・オオサカ〉」も開催している。

◆特別展「銅鐸とムラ—国宝 桜ヶ丘銅鐸をめぐる弥生の営み—」/特別展「古地図でめぐる三都〈エド・キョウ・オオサカ〉」
会場 神戸市立博物館(〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町24)
会期 2025年7月5日(土)~8月31日(日)
開館時間 9:30~17:30 金・土曜日は20:00まで(いずれの日も入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜と8月12日(火) ※8月11日(同)は開館
観覧料 一般1500円、大学生750円、高校生以下無料
神戸市立博物館 公式HP

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