連日続く猛暑のなか、神戸市は、市内の事業者の協力を得て、冷房のきいた店舗や施設を一時的な“ひと休みスポット”として市民に活用してもらう取り組みを進めています。
『KOBEクールオアシス』と名付けられたこの取り組み。対象施設は、コンビニやスーパー、携帯電話ショップなど、多岐にわたり、そのスポットの数は、現在、約660か所にも上ります。
店頭のステッカーが目印で、神戸市の公式ホームページでは、位置情報に基づいて最寄りのスポットを検索できるマップを提供。暑さが厳しい日中の行動をサポートしています。
同市はさらに、暑さ対策の一環として、日本の伝統的な知恵である“打ち水”も推奨。打ち水には、気加熱によって地面の温度を下げる効果があるため、朝や夕方といった比較的涼しい時間帯に日影で行うことで涼しさが長く持続するとされています。住宅の玄関先はもちろん、マンションのベランダなどでも効果が期待できるのだそうです。
その効果を体感してもらおうと、8月3日(日)には、市内在住の小学生と保護者を対象に、兵庫区の湊川で打ち水の体験イベントが予定されています。竹で作った水鉄砲や柄杓(ひしゃく)を使って打ち水を楽しんだあと、近隣の銭湯を利用し、風呂上がりの清涼感が体験できるというものです。参加方法などの詳細は神戸市のイベントサイト「おでかけKOBE」に掲載されています。
今後も気温の高い日が続くことが見込まれるなか、こうした取り組みが市民の日常にどのように根付いていくかが注目されます。
※ラジオ関西『サンデー神戸』より







