「ガラスの仮面」「パタリロ!」「花ざかりの君たちへ」など、半世紀にわたって数々の名作を世に送り出してきた少女まんが雑誌「花とゆめ」(白泉社)。同誌の原画や懐かしいふろくなどを集めた特別展「創刊50周年記念 花とゆめ展 in 姫路」が姫路文学館(兵庫県姫路市)で開かれている。9月15日(月・祝)まで。


『花とゆめ』は1974年創刊で月2回発行。昨年、創刊50周年を迎えた。同展は節目を祝う「パーティー」をコンセプトとして、歴代74作家による約200点の貴重な原画を公開。少女漫画の金字塔「ガラスの仮面」(美内すずえ)の連載第1回扉絵と原稿(1976年)を筆頭に、「スケバン刑事」(和田慎二)、「パタリロ!」(魔夜峰央)、「動物のお医者さん」(佐々木倫子)、「フルーツバスケット」(高屋奈月)、「花ざかりの君たちへ」(中条比紗也)、「暁のヨナ」(草凪みずほ)など一世を風靡、またアニメやドラマ、舞台化されるなどした人気作品の美しい原画がずらりと並ぶ。


懐かしいふろくは「パーティー」にふさわしく、華やかなテーブルセットのスタイルで登場。また、パタリロの金色の像から「いちまい引くんだ!」と「パタリロ!おみくじ」(無料)を引くよう促されるコーナーも。そのほか「おそろしい子!」(「ガラスの仮面」)、「だーれが殺した クックロービン!」(「パタリロ!」)などの名セリフ紹介、漫画家の仕事場の再現なども見逃せない。
入場者による感想カードが並ぶ「推しシェアボード」も要チェックだ。「『ガラスの仮面』、白目になる所が好き。最後まで読破したい」、「『ぼくの地球を守って』(日渡早紀)、ドハマリしたがその想いを誰とも共有できないまま大人になった」など、幅広い世代からの熱いメッセージが寄せられている。








