在学中から、若手ダンサーの登竜門ともいえる『神楽坂セッションハウスアワード』（東京）の未来賞を受賞するなど、学外でも活躍してきた櫻井さん。
現在は、まつもと市民芸術館（長野県）のコンテンポラリーダンス人材育成プロジェクトへの選出や、DANCE BOX（神戸）でのリサーチレジデンス、8月に京都で行われる演劇公演の振り付けなど、その活動は多岐にわたる。9月には、豊岡演劇祭のフリンジ公演も控えている。
櫻井さんが取り組むのは、“アンビエントダンス”という表現手法の研究。物体と身体の合成によって新たなダンスを生み出す試みは、従来のダンスの概念を根本から覆そうとしている。
「コンテンポラリーダンスをひっくり返すようなムーブメントを起こしたい」という野心は、若手アーティストならではの革新的な視点を感じさせる。
将来の目標は、社会に影響を与えるダンスを創造すること。「みんなが動いてしまうような、社会現象のような踊りを作りたい」と語り、単なるパフォーマンスではなく、社会を動かす力としてのダンスを追求している。また、海外公演への意欲も高く、未来に向けた準備を進めているという。
櫻井さんの挑戦は、ダンスという枠を超えた、いわば社会と芸術の新たな関係性を模索する試み。彼の活動は、アートが社会に対して持つ可能性を再定義しようとしている。
若きアーティストの情熱と創造性が、日本の舞台芸術の未来を切り開いていく。平田さんも、専門職大1期生の活躍にエールを送った。
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2025年8月14日放送回より
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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時：毎週木曜日 12:30～12:54
放送局：ラジオ関西（AM 558khz / FM 91.1mhz）
パーソナリティー：平田オリザ、田名部真理
メール：oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。
