人生を奪われた北朝鮮拉致被害者、帰国に「もう時間がない」大阪・関西万博で支援団体訴え | ラジトピ ラジオ関西トピックス

人生を奪われた北朝鮮拉致被害者、帰国に「もう時間がない」大阪・関西万博で支援団体訴え

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 大阪・関西万博の会場・夢洲で8月11〜12日、北朝鮮による日本人拉致被害者の実情を伝えるパネル展が開かれた。

「人生を奪われた拉致被害者」大阪・関西万博で実情を伝えるパネル展 多くの来場者が訪れた〈2025年8月12日 大阪市此花区・夢洲〉

 政府は万博から政治性を排除したいとの考えで、啓発活動についていったん見送る姿勢を見せたが、開幕直後に海外パビリオンでロシアからの軍事侵攻を受けるウクライナ支援に向けたイベントが開かれたことなどがパネル展開催への後押しとなった。

 12日、日本人拉致被害者を救出するための全国協議会「救う会」の西岡力会長(麗澤大学・国際問題研究センター教授)が講演し、2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認め、5人の被害者が帰国したが、一部の被害者の現状については明確ではなく、全面解決していない現状を訴え「私たちが(拉致被害者を)助けようじゃありませんか」と呼びかけた。

「救う会」の西岡力会長(麗澤大学教授)「拉致問題は全面解決していない。声を上げることが大切」と訴える
大阪府内の超党派の地方議員有志でつくる「大阪拉致議連」が発案、内閣府の協力で実現した

 未帰国の政府認定被害者の家族会メンバーで、親世代はめぐみさんの母親・早紀江さん(89・神奈川県川崎市)だけとなった。今年2月、恵子さんの父親・明弘さん(神戸市長田区)が96歳で亡くなった。拉致被害者の親世代が存命中に拉致被害者の一括帰国を望んでいる西岡氏は、「もう時間がない」と話した。  

幼少期の有本恵子さん(後列右から3人目)故・明弘さんときょうだい6人との潮干狩り
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