神戸市の学童保育施設や児童館では、この夏から、新たな試みが行われています。
およそ2万人の児童が利用しているという、神戸市内の学童保育施設。そのうちの一部の施設で、この8月から始まったのが、スポーツチームの指導者によるスポーツ体験プログラムです。
最近では、子どもが外で遊ぶ機会が減少し、体力低下が問題に。「忙しくて普段なかなかさせてあげられないような経験をさせてあげたい」「もっと外で遊びたい」という市民の声を受けて、このたび、さまざまなスポーツを体験できるモデル事業がスタート。子どもたちが運動の楽しさを知り、自分の可能性を広げられるきっかけづくりとして期待されます。
プログラムには、サッカー・Jリーグのヴィッセル神戸、女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサ、バスケットボール・Bリーグの神戸ストークスといった神戸のプロクラブをはじめとする市内のスポーツチームが協力していて、子どもたちが運動に親しむ機会を提供しています。
また、地域住民や大学生が準備や補助を行う「地域サポーター」制度もあり、市のホームページから参加登録が可能となっています。
神戸市の担当者は、「サッカーなど子どもたちの遊びのなかで定着しているスポーツ以外にも、モルック、フライングディスクなど、普段なかなか経験する機会がないような種目も取り入れている。元日本代表選手や経験豊富なトレーナーらが子どもたちに直接指導することもあり、スポーツが苦手な子どもでも、『このスポーツなら自分にできるかも』『日本代表の選手が来るならちょっと身体を動かしてみようかな』という思いで、運動に興味を持つきっかけにしてもらえれば」とコメント。
「子どもたちがスポーツを楽しみながらすこやかに成長して、一人ひとりの可能性が広がっていくような、充実した放課後を過ごせるよう取り組んでいきたい」と話します。


一方、神戸市の児童館「こどもっとひろば」では、市内に120館あるうちの20館で、8月から英語体験プログラムが導入されています。
これは、英語が母国語または共用語とする外国人人材を各館に派遣し、英語の言葉あそびやゲーム、外国の食や文化に触れるプログラムを通じて、子どもたちが自然に言語や異文化に触れるというもの。
小学生が対象で、学童利用者に限らず一般来館者も参加が可能。こちらも8月からスタートし、毎月1回、実施される予定です。





