神戸は「シンボル」が少なすぎ? なので「新シンボル」をラジオ番組で考えてみた アナタはどう思う? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸は「シンボル」が少なすぎ? なので「新シンボル」をラジオ番組で考えてみた アナタはどう思う?

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 生まれも育ちも神戸市中央区でサブカル郷土史家の佐々木孝昌(神戸史談会、神戸史学会・会員)が、北区出身で落語家の桂天吾と、神戸のあれこれについてポッドキャストで語る『神戸放談』(ラジオ関西Podcast)連載シリーズ。三宮センター街にあるトロフィーと造花のお店「毛利マーク」代表取締役で灘区民の藤井淳史さんも交え、今回のテーマである「神戸のシンボル」について談義しました。

☆☆☆☆

 それぞれの街には「シンボル」(風景は除く)がある。大阪だと、定番は通天閣に大阪城・道頓堀のグリコの看板・かに道楽・くいだおれ人形・大阪市中央公会堂・梅田スカイビルなどなど、たくさんある。

 神戸はどうか。それを見ただけで神戸と印象づけるものは、神戸ポートタワー及び海洋博物館・風見鶏の館・南京町の楼門……くらいだろうか(よくガイド本やテレビで写されるものは)。ちなみに明石海峡大橋も定番と言えば定番だと思うが、名称が「明石」のうえ片方は淡路島にある。なので半分は淡路のシンボルとも言えなくはない。神戸のシンボルと言い切るには、どうだろうか。

神戸には「シンボル」が少ない?

 僕は近代をメインに研究をしているのだが、“戦前”の神戸のシンボルを見てみると湊川神社・布引の滝・錨山・元町のスズラン灯・川崎造船ガントリークレーン・兵庫大仏(初代)・神戸タワー・湊川公園の大楠公銅像など、「都市としての記号」が多い。

 ちなみに、幼少のころ「僕の中で神戸をイメージするシンボル」といえば、神戸ポートタワー・神戸大橋・神戸商工貿易センタービル・ニューポートホテル・阪急会館・神戸新聞会館の富士山壁画などだった。大阪から神戸へ帰って来た時、電車なら富士山の壁画や阪急会館を、阪神高速を走る車から貿易センタービルやニューポートホテルを見れば「神戸やなぁ」と思ったものである。

 そこで、この「神戸放談」で新たな現在の神戸のシンボルを考えてみた。

 灘区出身の藤井さんは、メリケンパークにある「BE KOBE」のモニュメントだという。藤井さんは月に1回、「BE KOBE」の清掃活動もしているのだ。確かに、外国人も含めて観光客が列を作って写真撮影をしている姿をよく見る。

メリケンパークにあるモニュメント「BE KOBE」

 北区出身の落語家・桂天吾君は、ハーバーランドのumieにあるボールマシーン「DinDon」だと言う。子供にも大人気だ。あとは、同じくハーバーランドにあるキリン像。……これは地味やなぁ。

神戸ハーバーランドのumieにあるDinDon

 その他「神戸文化ホールのあじさいの壁画や廃墟の摩耶観光ホテルもどうだろうか」という案も。僕としては、あえて明石海峡大橋ではなく神戸大橋を推したい。名称も「神戸」だし港にもあるし。……と言いつつ、番組的には既にシンボルにはなっているかもしれないが、藤井さん提案の「BE KOBE」を新たな神戸のシンボルの1つとしたい。

(文=サブカル郷土史家 佐々木孝昌)

※ラジオ関西Podcast『神戸放談』#22「神戸のシンボルは何か?」より

神戸大橋

◆『神戸放談』
公式HP
公式X


LINEで送る

関連記事