兵庫県の尼崎、西宮、芦屋の3市を所管する阪神南県民センターの團野礼子センター長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、管内の魅力や、大阪・関西万博期間中に開催されている『ひょうごフィールドパビリオン』について紹介した。
阪神南県民センターは、兵庫県南東部の阪神南地域(尼崎、西宮、芦屋の3市)を所管する県の出先機関。神戸市と大阪市に挟まれたエリアで、住宅地や企業が多いが、公園や山林など緑も身近に感じられる。臨海部ではマリンスポーツが体験でき、芸術、文化施設や大学などの教育施設も数多く点在する。團野センター長は地域の魅力について「独自の“阪神間モダニズム”が誕生した地域で、近代的で洗練された建物が印象的。パンやスイーツのお店を巡るのも楽しい」と話した。
大阪・関西万博の開催期間中に兵庫県内をパビリオンに見立てる『ひょうごフィールドパビリオン』は、阪神南地域で8つのプログラムが認定されている。番組内で主なものが紹介された。
【尼崎運河クルーズツアー(尼崎市)※プレミア・プログラム】
尼崎市臨海部の工場群に縫うように張り巡らされた尼崎運河を、クルーズ船に乗って周遊するツアー。パナマ運河方式の開閉式水門としては日本で最初に建設された「尼ロック」を通過し、普段は目にすることができない水門の開閉や水位の上げ下げを間近で体感できる。
【「西宮郷・今津郷」SAKEツーリズム〜灘の酒造産業を支える奇跡の「宮水」と受け継がれる日本酒文化×SDGsを体感〜(西宮市)】
「日本一の酒どころ」と言われる灘五郷のうち、西宮市にある西宮郷、今津郷で、酒蔵見学や利き酒道場などの特別体験。利き酒師の資格を持つガイドの案内で、好みの日本酒とそれに合う料理を見つけるツアーなど、日本酒の魅力を感じることができるプログラム。
【ヨドコウ迎賓館で学ぶフランク・ロイド・ライト建築(芦屋市)】
阪神間モダニズムの代表的な建築物「ヨドコウ迎賓館」を見学。この建物は「近代建築の巨匠」と呼ばれるフランク・ロイド・ライトが1918(大正7)年に設計した山邑家別邸で、国指定の重要文化財となっている。ライト氏は「建築は周囲の環境やそこに住む人々の生活と一体となるように設計されるべき」と考えており、六甲山の地形に沿った階段状の立体構成や、120もある小窓から差し込む光が建物内に織りなす模様など、自然と調和する空間を味わえる。窓からは大阪湾が一望できる。
阪神南県民センターではこの他にも、大阪・関西万博を訪れた人たちに阪神間の魅力を体験してもらうため、3つの仕掛けを企画・実施している。1つ目は10月3日から3日間開催する『オープンミュージアム』。管内の美術館や博物館など24施設が入館無料になり「芸術の秋を楽しんで」と呼びかけた。


このほか、日本酒に絡めた企画も。お得に「ちょい飲み」しながら阪神南地域を巡ることができる仕掛けなどがあり、團野センター長は次のように紹介した。




