時間に縛られずに自由な旅ができるとして人気のキャンピングカー。注目を集めたコロナ禍に市場はピークを迎えたが、今は少しずつ落ち着いている傾向にあるという。キャンピングカー専門店「T-ONE」(神戸市北区)の代表取締役・土谷雄大さんに、キャンピングカーの現状や楽しみ方などを聞いた。
同店は、キャンピングカーの販売、買取を主としているが、キャンピングカーの部品や装備品も取り扱い、メンテナンスなども行っている。
キャンピングカーはトラックなどのキャブ(運転席)部分を残し、その後ろに居住スペースを架装した「キャブコンバージョン(通称:キャブコン)」と呼ばれるものと、ハイエースなどのワンボックスカーがベースの「バンコンバージョン(通称:バンコン)」と呼ばれる2種類が主力。
土谷さんは、すぐに1つに絞るのではなく、乗車人数や寝る人数、使用用途に合わせて、専門店ならではのアドバイスを行っている。
同店で販売しているのは、低価格帯だと200万円台から、上は1500万円ほどまで様々だが、人気は800万円前後のものだそう。
土谷さんはキャンピングカーの楽しみ方として、「まず所有をすることが、人生を豊かにする一つのポイント」と説明。キャンピングカーがあることによって、「週末に少し時間できたからここに行こう」、「長期休暇に二世帯、三世帯で出かけよう」といった形で人生の幅がものすごく広がるのだという。
クルマ業界に20年ほど携わっているが、そのうち15年はキャンピングカーを取り扱ってきた、土谷さん。顧客の様々な要望にすべて応えられるようにと、キャンピングカーに特化したビジネスモデルを選択。顧客満足度を高めるための取り組みに注力する。
以前の店舗が手狭になり、今年の7月に移転して店舗を拡大。車の仕入れは一般ユーザーからの買取を原則とし、関西のみならず、全国各地に範囲を広げている。買取希望の多くは、新たなキャンピングカーを買うために売却するユーザーだという。
普段の駐車スペースの確保が難しいように思われるキャンピングカー。それでも、土谷さんは「軽自動車がベースのキャンピングカーなどもある。普通の車としても使いたいという人にもおすすめできる車がたくさんあるので、まずは一歩踏み出していただければ」と呼び掛けていた。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より



