優勝者は8時間以上続けた!? けん玉の“もしかめ”全国大会 「食事は競技しながら」という規則も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

優勝者は8時間以上続けた!? けん玉の“もしかめ”全国大会 「食事は競技しながら」という規則も

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 日本では古くから親しまれてきた玩具で、最近では世界的な人気も集める「けん玉」。童謡『うさぎとかめ』に合わせて、玉を中皿と大皿と交互に乗せかえる“もしかめ”は代表的な遊び方として知られています。

 なんと今年10月・11月に「もしかめ大会」が開催されるとのこと。なんとも興味深い情報を聞きつけた筆者は、姫路けん玉協会の副会長・南亮輔さんに話を聞きました。

南さんは、NHKの紅白歌合戦で演歌歌手の三山ひろしさんと「けん玉のギネス世界記録」に挑戦した経験アリ

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 南さんによると、前述の大会は正式名称を「全日本けん玉道もしかめ選手権大会」と言うそう。幼児部門・小学生部門(低学年/高学年)・一般部門(中学生~29歳のAクラス/30~39歳のBクラス/40~59歳のCクラス)・シニア部門に分かれ、もしかめを連続で続けた時間と回数の日本一を決める大会なのだとか。

「ルールはいたってシンプル。幼児部門は15分以内であれば何回でもチャレンジできますが、小学生以上は一度失敗すると即終了となります。小学生低学年・高学年・シニア部門は最長4時間、中学生~59歳までの一般部門は最長8時間までという時間制限もあります」(南さん)

 簡単なルールかと思いきや、中にはハードな規定もあるのだそう。「競技が長時間になるため競技中の飲食が許可されています。ただし、『手を止めずに続けながら』となります。また『毎分135回以上のペース』を維持せねばなりません」と南さんは説明。

けん玉する手をとめず食事……すごい

 気になるのが優勝者のスコア。頂点に立ったプレーヤーはどれくらいの回数と時間をたたき出しているのでしょうか。

「昨年の幼児部門日本一は1791回。2位、3位も1700回以上でした。小学生の低学年部門は1時間8分、高学年部門は1時間26分続けた人が優勝しています」(南さん)

 中学生以上ともなると、記録は想像を超えたものに。

「2名が8時間を達成しました。この場合、15分ごとの回数計測をもとに8時間の推定回数を算出し、より回数が多い方が勝者となります。昨年のチャンプは推定回数8万3千回でした」(南さん)

毎年とんでもない記録が生まれている

 南さんにけん玉の魅力について聞くと、「ジャグリングやけん玉を放り投げるなど、色々な技にチャレンジできるところに魅力を感じます。集中力が身にくつのはもちろん、けん玉を通じて誰とでも仲良くなれるというところも良いですね。そのおかげで、私は紅白歌合戦に出場することができました」と語りました。

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 けん玉が世界的に注目される理由には、競技としての楽しさだけでなく「人と人をつなぐ魅力」があることが分かりました。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip』2025年9月10日放送回より

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