平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、豊岡演劇祭プロデューサーの松岡大貴さんが出演。フェスティバルディレクターでもある平田さんとともに、『豊岡演劇祭2025』後半プログラムの見どころを語った。

9月11日(木)に開幕した『豊岡演劇祭2025』。豊岡市周辺の市町も巻き込み、“オール但馬”で臨む日本最大規模の演劇祭も、23日(火)の閉幕まで1週間を切った。
後半は話題作、大型企画が集中しており完売の演目も多いが、当日券や近隣のフリンジ(公募プログラム)も充実している。番組では、気になる公演をいくつかピックアップした。
●スリーピルバーグス 第3回野外公演inビーチ!
『歌唱劇 パラダイスをくちずさむ』
場所:竹野浜特設ステージ
昨年は野球場(こうのとりスタジアム)で行われ、地元観客からも大いに反響があった。今回は、海辺を舞台にした新作の歌唱劇。海に入る演出や船の使用など、サイトスペシフィック(その場所の特性をいかした芸術作品やプロジェクト)な要素がある。
●チェルフィッチュ
『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』
場所:芸術文化観光専門職大学 静思堂シアター
チェルフィッチュは、2021年より「ノン・ネイティブ日本語話者との演劇プロジェクト」として日本語を母語としない方を対象としたワークショップを実施。そこで出会った俳優とともに、演劇作品『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』を創作した。
●王嘉明(Shakespeare's Wild Sisters Group)、タニノクロウ(庭劇団ペニノ)
『誠實浴池 せいじつよくじょう』
場所:城崎国際アートセンター
気鋭の劇作家・演出家である台湾の王嘉明(ワン・チャミン)と、日本のタニノクロウによる共同戯曲・演出の新作公演。2人はヨーロッパを中心とする国際舞台芸術祭で注目を集める存在で、共通点はともに壮大で緻密な舞台美術を用いること。
少し風変わりなようでいて懐かしく、どこか傍観しているようでいて、肌触りのわかる胸に残る言葉たち。文化も言語も異なる2人が、台湾と日本、ふたつの国の個性豊かで実力もある俳優たちと不思議なひとつの物語を生み出す。
「ここで紹介したのは、後半の目玉ラインナップの一角。観客人気・注目度ともに高いため完売していますが、当日券も若干数出す予定です」(松岡さん)





