名物妖怪『ガジロウ』に会えるまち・兵庫県福崎町 レンタサイクルで“銀の馬車道”をめぐる | ラジトピ ラジオ関西トピックス

名物妖怪『ガジロウ』に会えるまち・兵庫県福崎町 レンタサイクルで“銀の馬車道”をめぐる

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 お腹がすいてきたところで向かったのは、辻川観光交流センターから自転車で3分ほどの場所にある「もちむぎのやかた」。

 同店では、福崎町の特産であるもち麦を使った料理やスイーツが味わえます。ほんのり香ばしいもち麦麺は食感も独特で、体に優しい味わい。食後にはもち麦ソフトクリームなどのスイーツもあり、地元ならではのグルメを堪能できます。

もちむぎのやかた
「もちむぎのやかた」
物販商品も人気
物販商品も人気

 このまちの魅力は、日帰り観光だけにとどまりません。町内には文化財を改修したホテル「NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」があり、旅人を特別な体験へ誘ってくれます。

 県指定の重要有形文化財「大庄屋三木家住宅」を活用していて、築300年以上の蔵等を客室にリノベーション。テレビや時計を置かず、民俗学や妖怪にまつわる本が並ぶ空間は、まさに、“本と向き合うための宿”です。

 日本民俗学者・柳田國男が少年時代に過ごし、蔵書を読みふけった縁ある場所でもあり、そのエピソードが「蔵書の館」という名に込められています。

NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館
ホテル「NIPPONIA 播磨福崎 蔵書の館」
宿泊できる室内の例
宿泊できる室内の例

 すぐ近くには、昨年、築100年を迎えた旧辻川郵便局も。こちらは国の登録有形文化財で、1階は「妖怪ブックカフェ」、2階は客室として利用可能。

 カフェでは、「旧辻川郵便局1923ラテ」などのユニークなメニューを片手に、本棚からお気に入りを探す時間が楽しめます。窓辺に座れば銀の馬車道を望むこともでき、旅情をかき立てられました。

旧辻川郵便局
旧辻川郵便局

 妖怪に出会い、特産グルメを味わい、古民家や文化財に泊まって歴史を感じる。非日常を楽しむ旅には、福崎町はぴったりの場所です。

 銀の馬車道を歩きながら、忘れかけていた時間の豊かさに気づかされる旅となりました。

(取材・文=洲崎春花)

※ラジオ関西「谷五郎の笑って暮らそう」より

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