歌手の岩崎宏美さんが、9月26日放送のラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』にゲスト出演。近年、妹・良美さんとのデュオ活動を展開する思いなどを、番組パーソナリティーの中将タカノリさん(シンガーソングライター・音楽評論家)、橋本菜津美さん(シンガーソングライター・インフルエンサー)とともに語り合いました。
宏美さんは、良美さんとのデュオ活動について「以前から一緒にやっていたが、2022年に彼女が私の事務所に移籍してきたことで本格的になった。歌い始めたらあうんの呼吸で、地方の現場に行くまでの間も楽しく話せるし、とてもやりやすい。この歳までお互い同じ芸能界でがんばってこられて、本当に良かったなとつくづく思っている」と、その醍醐味を語ります。
一方、音楽評論家の中将さんが、岩崎姉妹の活動に気が付いたのは、2010年にリリースされた宏美さんのカバーアルバム、『Dear FriendsⅤ』収録の『恋のフーガ』(原曲1967年発表)といいます。
宏美さんは、「岩崎家は姉を含めて三人姉妹だが、子どもの頃に一緒によく歌っていたのがザ・ピーナッツさんのこの曲」と思い出を明かします。
中将さんから、息の合ったハーモニーの理由について「姉妹ともに歌手・声楽家の松田トシさんに師事していたことも関係あるのでは?」と問いかけが。
これに対して、宏美さんは「(松田)先生はとにかく声の出し方、正しい発声など基礎を重点的に教えてくれたので、(姉妹共通の部分は)あると思う」と、恩師の存在の大きさを実感していたようです。
松田さんとの思い出では、「レッスンに行っても私の声を聞いて調子が悪いと思ったら『温かいお茶を入れるから二人で腹筋しましょう』と配慮してくれる。先生は腹筋がすごくて、一緒にやっていてしょっちゅう負けてしまっていた」「『歌手は普段のしゃべっている声がとても大事なのよ。あまり低い声やささやくような声でしゃべっていると、高い声が出なくなる』ということも教えてもらった」と貴重なエピソードも披露しました。
そんな宏美さんがリスペクトする姉妹デュオは、由紀さおりさん・安田祥子さん姉妹。二人が歌う『月の沙漠』(原曲は1923年発表)を聴きながら「由紀さんが安田さんのことをとても尊敬しておられる。それゆえのバランス感の良さがにじみ出ている」と、敬意を表していました。
中将さんは「ポップス畑の由紀さん、クラッシック畑の安田さんが一緒に歌う面白さがある。どのデュオも得意分野や個性があるが、宏美さん・良美さんの場合はディスコナンバーをパワフルに歌える点だと思います」と評価。
2019年リリースのカバーアルバム『Dear FriendsⅧ 筒美京平トリビュート』に収録された『にがい涙』(原曲は1975年発表)紹介の際には、同じく番組パーソナリティーの橋本さんも「お二人が歌うこの曲はカッコ良すぎて、何度も聴きたくなる」と感激していました。





