また、築100年以上の長屋の趣きを残して、リノベーションされた店もあります。
工事するのも大変じゃないかという意見もあった物件を「(改装が)簡単なお店を借りるよりやりがいがある。味わいを活かした店作りをしたい」と、ラーメン店「SPICE×RAMEN ススス」に変貌させたのは、工務店も兼務する同店の店長・高岡深造さん(※「高」=はしごだか)。

店内を見回すと、所々に残されている昔の柱などに趣を感じさせられます。高岡さんは、同店だけでなく、周囲のお店も昔の店構えの雰囲気を大切にしているように感じると述べていました。

商店街の周りも変わりつつある中津。地元をよく知る1人として、かつての風情がなくなっていく寂しさも感じながら、一方でこれからどうなるのかワクワクする気持ちもあります。進化を続けるこのまちを、これからも見守りつつ、皆さんにも注目してほしいものです。
(取材・文=岡本景子)



