マダガスカルのカヌー(シングルアウトリガーカヌー)も、同館では初展示となる。

スリランカのシングル・アウトリガー式カヌーは、舟の前と後ろが上に曲がっているのが特徴。船首と船尾が同じ形をしており、帆を移動させて方向転換するなど、ミクロネシアのカヌーと似ている点がある。

この3隻について、小野実行委員長は「展示場の2階からも見てほしい。船の中がどうなっているのか見ることができます」と言う。

日本の舟としては、沖縄の伝統的な木造の舟「サバニ」や新潟の「たらい舟」なども展示されている。さらに舟をつくるための道具や、舟をこぐための道具、漁具も紹介する。



人々の暮らしと舟は深く関わっている。漁をしたり、舟を「家」とする人もいる。そして人は舟を使って様々なものを世界に運び、世界と交流してきた。その中のひとつにタパ(樹皮布)がある。カジノキをたたいて作られるもので、地域によってデザインは様々だがDNAは同じだったとわかり、挿し木が舟で運ばれたと推察できる。さらに人の死後と舟との関係を紹介するコーナーもある。インドネシアでは、3000~4000年前に描かれた洞窟壁画に、たくさんの舟が見られる。儀礼に関係して描かれている可能性があるとされ、当時の舟の形を知ることができる。





