ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとネオ昭和アーティストの阪田マリンが木曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後1時~)で、松任谷由実(ユーミン)の魅力について語りました。
松任谷由実は、幼いころからピアノや三味線などを習い、音楽に親しんでいたそう。作曲家を目指して多摩美術大学に入学後、歌い手としての才能を見出だされ、「荒井由実」の名前で歌手デビューを果たしました。
デビュー曲『返事はいらない』は、マリンの大好きな曲のひとつだといいます。

デビュー翌年には、現在も伝説的に語られるファーストアルバム『ひこうき雲』をリリース。それまでのフォークソングとは一線を画す、ファッション性の高いメロディと写実的な歌詞で紡がれる荒井由実の楽曲スタイルは、「ニューミュージック」と呼ばれる新しい音楽ジャンルの礎となっていきます。
以降、女性シンガーソングライターの草分け的な存在としてヒットソングを続々リリース。のちに、スタジオジブリ制作映画『魔女の宅急便』のオープニング主題歌として使用された『ルージュの伝言』や、エンディングテーマの『やさしさに包まれたなら』なども荒井由実としての作品です。
『ルージュの伝言』での、バスルームにルージュで伝言を書くという映画のワンシーンを思わせる言葉選びや、浮気な彼を反省させるために「彼のママに会いにいく」という歌詞に、衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。
「ママに叱られたら浮気癖が治るの?」「ママの言葉に左右されるなんて、彼はマザコン男子なの?」「そんな彼を結局は許してしまうの?」と、さまざまな想像をさせながらポップに歌い上げる……。これぞまさに、ユーミンワールドですね。
ちなみに、サマンサは『やさしさに包まれたなら』のイントロが好きなのだとか。

1976年に音楽プロデューサーの松任谷正隆氏と結婚してからは、アーティスト名を現在の「松任谷由実」に変更しました。
同名義に変更後も、音楽や国語の教科書に掲載された『春よ、来い』をはじめ、アルバム収録曲ながらクリスマスの定番ソングとなった『恋人がサンタクロース』、小田和正・財津和夫とのコラボ曲『今だから』など、数多くの名曲をリリースしています。
『恋人がサンタクロース』について、マリンは「中学生のころ、『なんで恋人がサンタクロースなんやろう?』と歌詞の意味がわからなかった」と告白。サマンサも、「金目のものをくれるからなのか、もっとファンシーな意味なのか、いろいろな解釈ができそう」とコメントしました。





