今月26日に投開票が行われる神戸市長選挙を前に、神戸市出身の柔道家・阿部一二三さん、阿部詩さんが、13日、神戸市内でトークショーを行い、投票を広く呼びかけた。

神戸市選挙管理委員会は、選挙をより身近に感じてもらおうと、今回、幅広い年代から支持を受ける阿部一二三さん、詩さんをイメージキャラクターに起用し、「あなたの、強い一票を。」をキャッチフレーズに、投票を呼び掛けている。
ともに柔道家でオリンピックメダリストである、阿部一二三さんと妹の詩さんは、神戸市兵庫区出身。トークショーでは、神戸での思い出や、柔道に取り組む姿勢、そして未来の神戸がどんな街になってほしいのかについて、進行役のクマガイタツロウさんと共に語り合った。

この中で一二三さんは、「(子どもの頃)ノエビアスタジアムでトレーニングしていた。今でも神戸に帰ってくると走ったりする。思い出の場所でトレーニングすると気持ちが上がる。久しぶりに帰ってきたが、安心感がある。海と山が身近にあり、素敵な街だと思う」と話し、詩さんは「三宮に行ったら、とても賑わっていると感じた。(再開発工事で)変わっていくが、やはり懐かしく地元だと感じた」と笑顔を見せた。

柔道を始めたきっかけについて、一二三さんは、「テレビで見て、身体もあまり大きくなかったので階級があるものを、ということで始めた」といい、その兄が道場で練習する姿を見ていた妹・詩さんは「その雰囲気が好きで、その輪に入りたい。その中で遊びたい」と思い、柔道の世界に飛び込んだ。神戸で過ごした高校時代まで、家では柔道の話はしなかったといい、コロナ禍で一緒にトレーニングをしたのが初めてに近かったという。

柔道に取り組む中で心がけていることについては「楽しくないと続かない。大きな目標も必要だが、一日一日、課題を持って取り組んでクリアしていくことが大事。これは皆さんにも言えることだと思う。気持ちよく一日を終えることができ、心も満たされる」と一二三さん。詩さんも「戦いの舞台なので。決めたことをやり遂げる。中途半端にならないよう、あきらめず、その中で楽しいポイントを見つける。最近はそんな風に取り組んでいる。心が折れることもあり、(練習では)うまくいかないことの方が多いが、あきらめずくじけずやっていけば、試合の日には自分の中の目標を達成することができる」と、世界の頂点に立った2人だからこその言葉が披露された。





