「うわあ! なんか……クッサ〜」
このあたりに来ると、急にくさいんです……。うわあ、やっぱり〜。
皆さんも、秋になると感じたことがあると思います。そうです、まるで「う⚪︎こ」のような香りを放つ銀杏の実があたり一面に落ちてるやないですか。どうりでくさいはずです。
おっきな1本のイチョウの木の下に、何千個、いや何万個とあるかもしれません。私はこんなにぎょうさんの銀杏の実が落ちているのを初めて見ましたが、近くにいた人が言うてました。「これでも掃除したとこやで」と。
どうやら、掃除をしてもしてもボッコボコ落ちてくるほどに今年は豊作だそうで、「10月に入ってから、このあたりはずっと『う⚪︎こ』のにおいがしてる」と言うてはりました(笑)。

そこで、ふと思いました。「銀杏の実はなぜこんなにおいがするんだろうか?」と。
植物に詳しい方に聞いてみると、「人間を含む動物が近づいてきたときに『クッサ〜』と嫌な思いをさせるためなんや」とのこと。
実の中に「酪酸(らくさん)」と「エナント酸」という、くさいもん同士がブレンドされてるもんやから、「くさいもん+くさいもん×2=めっちゃくちゃくさいもん」になるわけで、人間や動物が嫌がります。
つまり、イチョウの実や種をほかの動物に食べられないようにするための防衛策なんだそうです。

しかし、人間は銀杏を食べます。そのくささをガマンしてまで、実を集めようとします。そこでもまた、銀杏の防衛策が働くのです。銀杏の実を素手で触ると、実の中の成分・ビロボールにかぶれて“ギンナン接触性皮膚炎”を起こします。
そのため、人間はちゃんとゴム手袋などをはめて、かぶれないようにしながら銀杏の実を集めます。そして、中から種を取り出して、硬い硬い殻つきの実を炒って割って、中身を取り出して食べます。







