京都・ 青蓮院門跡 5年ぶりライトアップ 青く幻想的な光、星が降ってきたような…心安らぐ時を

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 青く幻想的な光、まるで無数の蛍が舞うようなさまは、星が降りてきたようにも見える。

青蓮院門跡 5年ぶりのライトアップ 青い光がいざなう幻想的な空間〈2025年11月6日 京都市東山区〉※試験点灯時に撮影

 京都の名刹・青蓮院門跡(京都市東山区)で、5年ぶりに夜間拝観とライトアップが始まった。12月7日まで。

2分10秒ごとにゆっくりと点滅する無数の青い光
宸殿(しんでん)から眺める庭のライトアップ 奥には京都市天然記念物・大クスノキ

 青蓮院は、比叡山延暦寺を本山とする天台宗の「京都五ケ室門跡」の一つ。

 門跡とは門主(住職)が皇室、あるいは摂関家によって受け継がれてきた寺院。明治維新まで皇族・公家が住職を務めていた。その後、明治政府の神仏分離令に伴う廃仏毀釈(きしゃく)により、門主の親王は全て門主を辞めさせられ、僧籍も剥奪された。この結果、皇室と仏教は分離されたが、東伏見慈晃門主(82)は上皇さまのいとこにあたり、青蓮院は今も皇室とのつながりが持つ。

客殿・華頂殿(かちょうでん) 三十六歌仙額絵と“現代の琳派”と呼ばれる絵師・木村英輝氏が奉納した蓮の襖絵「生命讃歌」は視覚的に調和する
室町時代の絵師・相阿弥作の庭
青蓮院入口の右手、長屋門の左手にある大クスノキ〈2025年10月25日撮影〉

 毎年、春と秋に行われている夜間拝観とライトアップは1996(平成8)年に始まり、今回で49回目。新型コロナウイルスの影響と、宸殿(しんでん)大屋根の瓦葺き替えと大玄関・長屋門の保存修理事業のため、2020(令和2)年から今春まで中止していた。

 境内では天然記念物の大クスノキや竹林など、全域を約1000の照明器具(LEDを含む)で照らす。

 また、京都の香の老舗・松栄堂がプロデュースする5種類の香りで演出する。

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